開催日:2007年11月30日 - 2008年1月11日
アーティスト:
アート・ハイジャック+ダンスギャング、リン・ハーシュマンーリーソン、
クリスチャン・ジャンコウスキー、リー・レダール・ジョン・ミラー、J.モリソン、
ナディーン・ノーマン、タンニャ・オストジク、アレキサンドリア・ペムブレトン、
アナ・プウ゛ァクキ、ウーループロダクションズ
キュレーター:
エマ・バッソ、ダン・リールス、マーゴット・ノートン
イセカルチュラルファンデーションでは、「追跡:アートでデート」を開催致します。この展覧会では、
21世紀のデート事情や人間模様を、様々なメディアで捉えたアート作品を展示致します。
デートは今や、インターネットの出会い系サイトや、合コンなど、我々の社会の中で一般に普及している。
積極的にこのデートシーンに参加しているかどうかに関らず、親密な交際や、性的関係への欲望は、日常生活の
中に絶え間なく介在してる。このような文化は新聞、テレビや、ウェブサイト等のあらゆるメディアに
様々なかたちで蔓延している。
テクノロジーの発達や生活時間の加速化が進む現代においては、これらが単なる機能として働くばかりでなく、
知らず知らずのうちに、人間関係の築き方にも影響を及ぼしている。Eメールで用件を伝え、インターネットで
買い物をする。我々の生活は、他人との直接的つながりを持たずとも成立してしまう。さらに、人間の本能的な
欲求を満たす段階においてまでも、テクノロジーを利用することが可能となった。本来の直接的な人間同士の
付き合いを求める一方で、インタネットでデート相手を検索したり、新聞に広告を掲載するといった間接的、
バーチャル世界に傾倒する傾向にある。こういった広告には、理想像ばかりが羅列され、関係を築いてゆく過程が
欠落している。また、広告として自己を紹介する行為が、理想の自分、バーチャルにしか存在しない自分の
肖像となっているともいえる。
この展覧会では、一種の社会現象となっている現代のデート事情を、美術作品を通して様々な角度から
ユーモアを含めて追跡する。
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